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一本歯下駄の歯をなぜ後ろに置いたのか|後ろ一本歯下駄MUSASHIの設計と、歯の高さで変わるものの正体

一本歯下駄(一本下駄)の歯は、ふつう真ん中にあります。後ろ一本歯下駄MUSASHIは、そこをずらしました。歯を後ろに置くと、立っているだけで重心が踵側に残り続け、前に倒れる力を体幹で受けることになります。狙いは、重力の慣性の使い方による「一瞬の動作」。静止からの一瞬を養うための設計です。この記事では、なぜ歯の位置を動かしたのか、歯の高さで本当に変わるのは何か、MUSASHIからコンパクト・TSUNE・ProMAXへ続く系譜までを、設計の側から書きます。

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■ 歯を真ん中から動かすと何が起きるか
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一本歯下駄は、足首の屈曲や「蹴る」という動作が使いにくい構造です。歯が真ん中にあるとき、身体は前後どちらにも倒れないよう、上下方向に釣り合いを取ります。
歯を後ろに置くと、この釣り合いが崩れます。支点より前に身体の重さが余るので、常に前へ倒れようとする。その分を体幹で受け続けることになり、履くだけで随一に体幹意識が高まる状態が生まれます。
そして、倒れようとする力は、そのまま前に出る力です。静止から動くとき、人はまず倒れて、それを足が追いかける。MUSASHIはこの順番を、立っているだけで身体に思い出させます。

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■ 「一瞬」を設計する
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後ろ一本歯下駄MUSASHIが養うのは、重力の慣性の使い方による一瞬の動作です。一対一に強くなりたい方に向いています。
一本歯下駄GETTAが養うのは、最適な着地・最適な軸・踵からの地面反力。動きの土台のほうです。MUSASHIはその上に、初動の質を重ねます。だから順序としては、GETTAが先です。
競技パフォーマンス向上を目指す選手の多くは、この2つを使い分けてコンディションづくりとトレーニングをしています。同じ目的の道具を2つ持つのではなく、役割の違う道具を2つ持つという考え方です。
▶ 後ろ一本歯下駄MUSASHI https://getta.shop/items/6a841ed09dfb09137b6f7782
▶ 一本歯下駄GETTA https://getta.shop/items/6a84187d3ee3fd006547c0dc

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■ コンパクトという派生
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後ろ一本歯下駄MUSASHI コンパクトは、腰痛予防のトレーニングとして治療院で人気のモデルです。競技の初動ではなく、腰まわりと姿勢のほうに寄せた派生になります。
同じ「歯が後ろ」でも、サイズが変わると身体に要求する角度が変わります。接骨院・整体院・理学療法・デイサービスの現場で使われているのはこちらです。10足セットもあり、チームや施設でまとめて導入されています。
▶ 後ろ一本歯下駄MUSASHI コンパクト https://getta.shop/items/6a8436b9b90fcc073c88a54a
▶ 後ろ一本歯下駄MUSASHI コンパクト 10足セット https://getta.shop/items/6a8475873e183e0001c5b6f3

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■ 歯の高さで変わるのは「効果」ではない
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よくある誤解を、設計の側からはっきり書いておきます。歯が高いほど効果が大きいわけではありません。変わるのは不安定さの度合いです。
一本歯下駄GETTAは歯を低くし、踵側のソールをなくした設計で、踵から地面を踏む動きがつくれます。GETTA TSUNEは歯の高さがあるタイプで、踵を踏む感覚が身についた方の二足目として選ばれています。
順序が逆になると、踵を踏む動きを覚える前に、落ちないことだけが目的になります。はじめての一足はGETTAから。これは遠慮ではなく、設計上の前提です。
▶ 一本歯下駄GETTA TSUNE https://getta.shop/items/6a844ba0af1f4a000117c512

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■ 2011年から積み上げてきたもの
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一本歯下駄GETTAは2011年からのロングセラーです。従来の一本歯下駄が持っていた「子どもや初心者には不安な危険性」という弱点を改善するために設計されました。
同志社大学・立命館大学・龍谷大学・大阪体育大学・兵庫医科大学・三重大学とエビデンス研究を重ねてきました。移動速度向上+15.1%(三重大学)、ブレーキ力減少-40%(床反力測定)、推進力増大+32%(地面反力)、統計的有意差 p<0.05。
設計を変えるたびに、測って確かめる。その往復を続けてきた結果が、いまのモデル構成です。
▶ GETTAが従来の一本下駄と違う3つの設計 https://getta.shop/news/6a98126d0959dbb60d6f4c50

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■ その先にあるモデル
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一本歯下駄ProMAXは受注生産で、お届けまで約3ヶ月。足半一本歯下駄PREMIAM PROは受注生産・40足前後限定で3〜4週間です。数がつくれないのは、それだけ手をかけているからです。
KAKUMEIも含め、この帯のモデルは「もっと効く道具」ではなく「別の要求をしてくる道具」だと考えてください。要求に応えられる身体があってはじめて、道具としての意味が出ます。
▶ 一本歯下駄ProMAX https://getta.shop/items/6a844b61af1f4a000117c4ca
▶ 足半一本歯下駄PREMIAM PRO https://getta.shop/items/6a844b7faf1f4a000117c4f0
▶ 一本歯下駄KAKUMEI https://getta.shop/items/6a844b6faf1f4a000117c4e1

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■ 設計の背景を知りたい方へ
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腱優位システム、そして鳩尾から始まる身体の使い方。道具の設計は、この思想の側から出てきています。
・GETTAのコンセプト https://getta.jp/getta-concept/
・思想の全体像 https://getta.jp/gp-philosophy-overview/
・腱のバネの話 https://pipotore.com/archives/7304
・2足目の選び方 https://getta.shop/news/6a980d3159d798949e786417
一本歯下駄GETTA開発者・宮崎要輔(合同会社GETTAプランニング代表)
企画・製造・監修:合同会社GETTAプランニング(ARUCUTO)

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